心の動き

制作途中(部分)

後ろの吊るし紙の描写がラフでいいなぁ。窓にも見え。

 

描いていると、うわ、めっちゃいい感じ、これは二度と出合えないやつや!と部分的にとてもいいなと思う描写に行き当たることがありますが、残しておきたくても他を描き進めていくうちに不一致が起こり、そのいい部分を触らざるをえなくなります。特に初期段階で出合うと、必ず動かすことになります。

重ねつつもそこに近づきたいと考え、いやそれはできないから越えるしかないと描き続けるうちに、いつのまにか目が今の画面に馴染み、あらたなよさを見つめています。

 

昨日の帰り道にね、いつも横目で覗きながら通り過ぎる古書店(前を通る時間がちょうど閉店作業されてる時間なので…)の表のダンボールの中に、脇田和の素描集を見つけ、買って帰りました。

素描ってそういうことなんだよなーと思ったりしました

描いていて初期にいいと思った描写に出合ったところで筆を置く絵

フレッシュで隙だらけで見る者が自身をゆだねることのできる自由がブワーと広がっている。なんて力強いんだろう。

 

このフレッシュを心ゆくまで描き込んだ先で表せたら。

今はそう、心ゆくまで重ねることを、私を止めないことを、求めています。自分にOK!

 

冒頭の吊るし紙は、今はもう姿を変えたけれど、ときどきこうやって写真を撮って残しておくのはすごくいいな