前に描いた大作から、今回は「隙」を取り入れたく、意識的に各モチーフを一回り小さく入れ、まずは物理的な隙に取り組む。
モリモリの構成で心奪われる絵を描き続ける画家に出会ってから、かなり影響されて大作を描いたのですが、熱を帯びたまま自己の制作へ入っていったことにすこし反省もしている。
モチーフを小さく入れることで空間の広がりや静けさなどを実現している絵は溢れているけれど、モチーフを大きくモリモリに描いて空間の広がりを実現している表現力に魅了されていました。今も繰り返し見つめています。
あと、モチーフを大きく取り入れることは10代の頃に染み付いた癖でもあり。
絵は全部が挑戦。
構図も色も線も面もマチエールも全てが混じり合ってやっと立ち昇る。
それは私はどうしたいのかという答えである。
一番描きなじみのあるサイズ規格Fで描き進めていたのですが、今日ね、自ら求めて小さく捉えたモチーフになんとなくしっくりこない余白を感じ、写真に撮って理想をトリミングしたら、Fじゃない!って気付いたのです。
そういえば前に描いた大作群も同じあたりで苦労していたやん…!って。
この絵にしっくりくるのはPだったのです!
描きなじみのない縦横比。まさかここだったとは!
視界が開けたようにPを買い求めました。はぁ〜下地作りも楽しみです。
一歩ずつ私の歩幅で進みます
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昨年使い切ったアキーラのチューブ。混色にパープルとオレンジを気に入って使っていたんだな。あとアイボリーホワイトがチタやジンクなどより私に合っていた。
パレット上での乾き方がアクリルより好みで、乾燥スピードがガッシュより使いやすかったので、アキーラと決めて取り組みました。
ひとつネックだったのが筆が傷みやすいこと。これはアルキド樹脂の性質によるもので、だからこそオイルの上からも描けるという堅牢性があるのだけど…
絵具のこととりとめなく