4月の日々②

フォロン展 atハルカス美術館

 

透明水彩の色使いがとても美しかった。

広がる空に幾度と知れず心を預けた人の色だと感じた。

 

フォロンへの質問コーナー

Q.短所は?

A.やりたいことが毎日変わる

Q長所は?

A.毎日変わるやりたいことを実現させる

 

やりたいことが毎日変わっても充分一貫性があって、むしろもっと脱線したり冒険した絵をみてみたいと思ったけれど(展示されていないだけなのかも)、リトルハットマンという枠組みの中でこそ自由を獲得し、表現ができるタイプの作家なのかなとも思った。

 

ふくよかな描写で知られるコロンビア出身のボテロは、自分の作品の象徴を持ち、それを貫き通すことについて、美術史に残る偉大な芸術家になるために最も重要なことの一つとして挙げていた。

モナコの高層マンションのアトリエで、晩年も朝から晩までふくよかに描き続けていた、楽しくて仕方がないといった様子で。

一貫させることと作家のやりたいことが合わさっているならこんなに幸せなことはないだろうな。一側面でしかないのだろうけれど。

 

Q.最も好きな自分の美徳

A. Aimer lavie (人生を愛すること)

 

このアンサーを見て、フォロンがどんな人物なのか見た気がしました。

沢山の絵が展示されている中で、私はこんなにも言葉を頼りにしているんだなと思いました。

 

 

✴︎

 

日下芝 展/陳憶誠 展

at Gallery ami-kanoko

 

日下さんの作品はカタチに対する遊び心があり、とてもシンプル、ステンシルの色、ぼかしは抜けるような綺麗さだった。

少し前の作品ダイヤのやつ、素材感が好きだ。

 

陳さんの作品はさらにミニマムで哲学が潜んでいるように感じた。

反復の中にも、たとえばクロスになっていたり手がかりのある作品に惹かれた。名刺を一枚いただいたのだけど、作品のようなブロックのエンボスが施されていてかっこよかった。こっそりコレクションへ。

 

新しい名刺つくらねば。