博物館

福井勇展

 

柿、西瓜、柘榴、梅干瓶、飯盒、匙、鶏頭花

モチーフへの眼差しが、とても優しかった。

黒はどこまでも黒く。

効く柿の橙色と西瓜の赤。

やさしく明るい背景も綺麗だった

静かで力強い絵だった

 

ゆっくり向き合い、じわじわと描かれているのが伝わる絵だった

安心する絵だった。

 

絵肌が好きだなぁ

無闇矢鱈なのじゃなく、主題があるから生まれた痕跡。

 

70〜80代くらいのご夫婦が、暗いわね。黒いわね。は〜全部暗い。なんでこんなに暗く描いてるのかしら〜と流し見しながら去っていきました。

なるほど、照明も相まって、確かに暗いと言われれば暗いなぁ。

3つの催しが展示されている総合会場だったので、流し見の人たちを沢山見送りました。

私は福井さんの絵に惹きつけられていました。

特別会場では石崎光瑤展が華々しく開催されていましたが、今日のところは会場を後にしました。

これが私なんだと思いました。

 

 

15時くらいから続きを描く。

福井さんの絵を見た後だから、

マチエールに意識がいく。

下地を3回重ねたけど、もっと荒くても上から描けると感じる。

油と不透明水彩は絵具の盛り上がりが全然違う。

私は私の絵を描こう。

筆は水に差すことを意識しながら。気を抜くと机に置いてる。

 

迷っていたポーズが決まり、

床と窓のラインも絶妙で良くなった。

一つずつ