9月のこと

30号を描いています。

ここ二週間くらいは、完成させられないかも…と苦しんでいました。

お調子にのって、大きいサイズに手を出したのが間違いだったんじゃないかと、自分を恥ずかしく思ったり、力量に押し潰されていました。

アトリエを描いているのですが、スケッチの段階で、大きいサイズに描こうと決めており、はじめは25号に下書きをしていたのですが、この絵は歴史的な一枚になるという予感があり、30号へ変更しました。

先日、画材屋さんで友達とキャンバスを選んでいるとき、25号と30号の間には、ものすごい隔たりがあることを発見したのです。

25号までは、まぁ描けそうやなぁという感じだったのが、30号を引き出した途端に、デカイ…!と二人の反応が変わったのです。

この壁、挑みたい!

興奮が嬉しくて買って帰りました。

あの時のwantが叶っています。願い通り、挑んでいる。

 

色に悩んでいたのですが、今日の制作で前進しました。

服の色を赤から緑に変えた途端に、ずっと抱えていた違和感が消えて、周りのモチーフたちもぐんぐん進んでいきました。

 

考えてみれば、着彩を始めてからまだ1ヶ月も経っていない。それなのに、上手く描けないなどと弱気になって、人生灰色モードに陥ったりしてね。まだまだへなちょこですわ。

でもね、この日々で感じたことがあります。

不安でどうしようもないのは、自分で自分を不安にさせてしまっているんだ。いつのまにか自分を安心させてあげるのを忘れているのですね。

その原因は他者の介入です。

だからね、自分の頑張りをしっかり認めて、自分を優しく見つめてあげる。

ほぐれてきたら、自分に戻って新しい気持ちで描き出せるんだ。

 

無数にある課題の中でも、最近はとくに室内の壁が描けるようになりたいです。

課題を明確にして描くことは、観念に陥らずに描けるので楽しいです。

 

小学校低学年の頃、写生の授業でみんなで電車を描きに出かけました。画板と紙と絵具をもって。

電車は15分に一回、目の前の鉄橋を轟音を連れて走ってきます。

私は電車も鉄橋も描きませんでした。

よいポジションは人気で埋まっていたので、少し離れて、鉄橋の下のコンクリートブロックを描きました。周りの草の色を混ぜたり、緑に傾きすぎるとピンクや紫を入れたりして、意識ではコンクリートのねずみ色を目指しながら、色を混ぜて表現しようとしていた記憶があります。

大人になった今も基本的には変わってないなぁと思いました。

「感じる色を描けばいい」

この耳タコな言葉を、本当にその通りだなと思うようになりました。

描きたいものしか描き上げられないのだから、思うように描けばいい。

 

引き続きゴー

 

 

季節のブーケをいただいた。

アトリエ、一気に秋めく。