安心感

Delphy

 

ようやく手が動いてきました。

アイデアが浮かばないとき、このまま何も描けないんじゃないかと不安が襲うとき、わたしは私を見ていない。わたし以外の誰かや何かを必死で見つめている。

そんな時は、まっさらな紙に目の前を写生する。アイデアなんか要らない、ただ目の前を描く。構図?テーマ?統一感?ここはそんなもの無い世界だよ。

そうするとね、いつのまにか安心が宿ってる。どこかに消えてしまった楽しい気持ちが戻ってる。今までどこに行っていたんだろう。

そうか、胸に手のひらをあてることを忘れていたんだな。

 

目の前をただ描くこと、写生には底抜けの安心感がある。その安心感に自分自身をたっぷりと浸らせよう。

そこから繰り返し手を動かしていくと、ひとつまたひとつとアイデアが湧いてくる。そうなるともう描きたくて仕方なくなっている。

ひとつひとつっていうのが大事と思う。先のことを考えず目の前に集中する、を繰り返すのがいいと思う。

 

「安心感の中で描こうよ。」メモして壁に貼っとこう。

 

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今日、蝉の鳴き声が聞こえました。第一号。