絵を見にいく

植村ヤエコ展「アンニュイな午後」ギャラリーデラパーチェ/神戸へ行きました。

すごく面白い絵作りをされていて、気になっていました。会場では絵に登場するモチーフも展示されていて、このモチーフからあの画面作りが広がっているんだ!と感動しました。

作品は、水彩、銅版画、紙版画、石膏版画、立体オブジェ、油彩など、多彩!!

油彩は20年前に描かれたものだそうですが、作家の根底に絶えず流れる水流は、ずっとつながっているんだと感じました。作品も展示構成も素晴らしかったです。

作家さんとお話をさせて頂くことができました。気になっていたフュマージュ技法についてもお話を伺うことができました。

お会いするまでは、この作家には異国体験が染み込み溢れ、自然と滲み出るものが、これまた自然と作品になっている方だと思っていました。でも違っていた。ご自身の「好き」を求め続けて、探求を続けて。滲み出ているのではなく、生み出している方なのだと感じました。本当にかっこよかった。

私もすごく描きたくなりました。作りたくなった。

 

その後、「没後60年 洋画家・辻愛造 ―風景・風俗・挿絵―」展 西宮市大谷記念美術館へ。

墨の線がすごかった。順路通り、展示室を見進めるにつれて、どんどんとその達者さに引き込まれていきました。油彩やガラス絵や木版や水彩などもり沢山の中、絵日記に惹かれました。

 

例年より少し涼しくて、今年最初で最後になりそうなスプリングコートを着ました。薄桃色のスエード地で、襟のないかたち。お出かけしてるって気持ちになれて、うれしかった。