[個展初日に気付かせてもらったこと]
昨年2月の個展をご覧下さった方が初日にお越し下さった。
その方は昨年の展示のとき、どことなく有元利夫を感じると仰いました。同じように、ギャラリーの奥様も私の絵を初めてみたとき、有元利夫はお好きですか?とお尋ねになりました。
そして本日、展示をご覧になられた後、そういえば前回はそんなことを言ったけれど、今回はそれを感じなかったと仰いました。奥様も、そういえばそうですね、と。
有元さんは選び抜かれ削ぎ落とされ残ったモチーフを描かれ宗教的で神聖、仰ぎ見る感じ、なのに対し、私が描くモチーフはより具体的で好みが現れてきており共感性が強いと。
心に棲む画家の絵を通過して、少しずつ自分の絵になってきているのかなと思えました。またそれは一過性のものだとも思え、ここからどう動いていくのか向き合っていきたいと思いました。