ひとつずつ

lovely

 

大きな絵の中心となるあなた。

遠くから見て、一枚として、叶えたい。

近くから見てとても気に入っていた表情や絵肌を動かすのはドキドキしたけれど、愛を持って、それを何度も繰り返す。近づいたり離れたり。

 

父のLINEのプロフィール写真が、佐伯祐三の「郵便配達夫」なのですが、先日父の誕生日にメッセージを送ったとき、その肖像画をあらためてじっくり眺め、凄さを思い知りました。

学生の頃、友の一人が「佐伯なんか…」というアンチで、私もなんとなく物知り顔で、彼女の一意見を混ぜ合わせて佐伯祐三の絵を見てしまっていたのです。恥ずかしいことですね。

自分の心で感じたい。そこから学んでいきたい。当たり前のこと、出来ていなかったから、いつでも今ここから、ひとつずつ、かさねていきたいです。

 

アキーラがひと段落し、ウォーターカラーに入りました。

描いてきた積み重ねに、今救われています。どんな画面が現れてくるか、分かるところと分からないところのバランスが心地よいです。

 

✴︎

 

昨秋、ある方からメッセージを頂きました。

久しぶりに油田さんの絵が見たいです と。

とても繊細でありながら、根が解き放たれた方だから、その方にとっては軽やかな挨拶をファ〜っと投げてくださったのだと思うのですが、私は声を出して泣きました。

その方の懐の広さ、縦横のない宇宙。

こんな奇跡が起きるんだって、私こんなに嬉しい気持ちになることのできる心持っているんだって、救われたのでした。

 

では引き続きゴー