混色のこと

色作り

透明水彩絵具で好きな色のひとつが、ホルベインのデイビスグレイです。

グレイという名称ですが、私は緑の認識で、水彩パレットも緑コーナーに鎮座しています。

ものすご〜くきれいな色ですね!

最近はずっと不透明水彩絵具を触っており、ようやく透明水彩と同じ感覚の色を不透明水彩で出せるようになってきました。

あらためて、混色って魔法やなぁと感動しています。この色からこの色になるとは。

実は、今取り組んでいるaqylaという不透明絵具は、透明・不透明・油・岩、どのジャンルをとっても、最も色数の少ない絵具なのです。平均数約120〜170色ある中で、aqylaは全72色。

足りない色はアクリルやガッシュ、油絵具で補ったり、なにより混色して作り出す必要があります。

私は透明水彩のお気に入りの色を再現する方法で、混色を学んでいます。これはなかなか良い勉強法です。この色を混ぜるとこんな色になるのか〜と結果を知って覚えるよりも、目指す色を再現するために混色する方が、絶対に覚えるからです。もちろん新色の発見には前者が不可欠ですが!

あとね、冒頭のデイビスグレイ、水で溶くと青緑が際立つのですが、溶かずに不透明のまま使うとグレイ、彩度の低い灰色なんですよね。だから、aqylaパレットの上に塊であったとしても、私この色の美しさに気付かなかったと思います。

水で薄く溶いたりさまざまな濃度で見つめることで本領を知ることができるのですね。

 

今までの無意識をひとつずつ意識に変えていきたい。

独学は諦めないかぎりコンティニュゥ。幾度の挫折や中断を通り過ぎても、また静かに始めればエヴィシンイズグゥ。