粗めに仕上げた下地のその後。
大小20枚ほどを家中の壁に立てかけて乾かしていました。
朝、寝たまま布団の中から手を伸ばし、質感を撫でて確認するのがしばらくの日課でした。
きまって第一声は「ザラいな…。」
粗い仕上がりは叶ったのですが、どうもザラザラがきつく感じられました。
そのザラさは次の日になっても変わらず、私の感覚も変わりません。
塗り直しか…。丹精に仕上げた下地をまた上塗りするのは嫌だなぁと思う気持ちがありました。
ためしに一枚描きはじめました、意外といいかもしれないから。
しかし。
ザラさが筆運びを遮ります。あえて求めたストロークの抑止効果でしたが、期待を通り越して描きにくいのでした。それをカバーしようと筆運びがあらくなるのを感じました。
現段階では、この粗い下地は私には合わないと判断しました。
今日、もう一度上塗りで作り直しています。
毎朝寝起きで感じていた違和感、間違ってなかったのだなぁ
どれだけ下地や質感にこだわっても、描いているものが全て。何が描かれているか。テクスチャーのかけらを作っているのではない。私はそのかけらが大好きだけれど、えがくことに挑戦したい。
絵肌や佇まいを求めることも含めて、絵を描くことが好きだ。
✴︎夜 追記
棚の奥からプレーンジェッソ1200mlの新品が出てきた!ラッキー!
よし、これで明日から上塗りしていこう…ゆるめだからザラザラを抑えるのには弱いかな…と考えを巡らせていました。
ふと、上から重ねるのではなく削るのはどうかなと思い、金ヤスリで削ってみました。
めっちゃよい!!滑らかになる!!
何度も塗り重ねているので、地の色が出てくることなく荒粒子だけを削り落とすことができました。
さらに奥の方から紙ヤスリを発見!こちらの方がもっとよい!この勢いで取り掛かりたかったですが意外と音が響く。23:20。うるさいね…
よし、明日からやすってやすってやするぞーい

下地前。いろんなサイズ