井上直久さんの展覧会を観る。ジブリ映画「耳をすませば」の劇中小説「バロンのくれた物語」の背景世界を描かれた画家。好き、楽しい、描きたい、が伝わってくる。作品は全てピエゾグラフだったので、いつか原画を見たいと思った。

近年、ピエゾグラフやジークレーなどの超高精密プリントのことを版画と呼ばれることが多くなった。版を作って刷る(印刷する)。版画と一口に言っても幅が広く、わたしは木版や転写技法など手元で作る経験しかないので、機械を通す工程を挟むと、とたんに未知となる。

来春の個展を無事終えられたら、版画技法を学びたい。展望を抱きつつ、今日も手元のわちゃわちゃは続く